「WordPressを使えば、自分でホームページを作れるって本当?」
「ホームページ制作は無料でできる?作るためには何が必要?」
ホームページ制作にあたりWordPressの利用を検討しているものの、こうした疑問や不安をお持ちの方もいるでしょう。
本記事では初心者の方でも分かるよう、WordPressを使ったホームページ制作の基礎から具体的な方法まで詳しく解説しています。制作前の準備についてもまとめているので、何から始めたら良いかお悩みの方はぜひご覧ください。
WordPressとは
WordPress(ワードプレス)とは、プログラミングの知識がない人でも気軽にホームページ制作ができるシステムのことです。
WordPressと調べると「WordPress.org」と「WordPress.com」の2つが出てきますが、それぞれ以下のように料金や適した用途が異なります。
種類 | WordPress.org | WordPress.com |
料金 | 無料 (orgだけでの使用は不可) | 無料~ (機能はプランによる) |
レンタルサーバーの契約 | 必要 | 不要 |
独自ドメインの取得 | 必要 | 不要 |
デザインの種類 | 多い | 少ない |
テーマの種類 | 多い | 少ない |
収益化の制限 | なし | あり |
適した用途 | 企業ホームページ・個人サイト・ブログ・ECサイト | 個人サイト・ブログ |
強み | カスタマイズ性の高さ | コストの低さ |
※無料プランは一部機能に制限あり
WordPress.orgはレンタルサーバーの契約やドメインの取得に費用がかかりますが、デザインやテーマなどの種類が多いためカスタマイズ性が非常に高いです。さまざまな開発者が公開しているデザインテンプレートやプラグインを組み合わせることで、イメージに限りなく近いホームページが完成するでしょう。
Googleアドセンスやアフィリエイトサービスと連携して収益化も目指せるので、個人サイトだけではなく企業のオウンドメディアにもおすすめです。
本記事では主にWordPress.orgの制作方法をまとめているので、オリジナリティの高いホームページ制作が目的の方は参考にしてください。
WordPressでホームページを作る前に必要な準備
WordPressでホームページを作るにあたって準備に必要なことは、以下の4点です。
- ホームページ制作の目的を明確にする
- ホームページの構造を決める
- ホームページに掲載する素材を収集する
- レンタルサーバーを比較検討する
それぞれについて詳しく説明していきます。
ホームページ制作の目的を明確にする
ホームページを制作する目的を明確にすることで、制作をするにあたって必要なツールや適切なサイト構造が把握できます。利用目的で多いのが以下のようなケースです。
- 自社サービスや商品の認知度向上・販売
- アフィリエイトによる収益獲得
- ブログや掲示板などを通じた交友
目的によって設定すべきページ構造や用意すべきコンテンツが変わるため、しっかり確認しておきましょう。
ホームページの構造を決める
ホームページの構造とは「コンテンツをどのように配置するか」「ページをどうやってつなげるか」など、サイト全体の設計のことを指します。
商品販売なら商品ごとのカテゴリーページに飛べるリンクを設置したり、企業サイトなら沿革を紹介するページを作成したりと、利用目的に合わせて構造を決めることが大切です。
ホームページに必要なコンテンツや素材を用意する
ホームページを開設する前にサイトに必要なコンテンツを用意しておくと、公開までの準備がスムーズに進みます。最低でも以下の5点は用意しておきましょう。
- サイトのタイトル
- ロゴやバナー画像
- トップページに掲載する文章
- コンテンツに掲載する画像・動画
- お問い合わせフォームの項目
- プライバシーポリシー
上記は一例であり、ホームページの用途によって必要なコンテンツは異なります。
レンタルサーバーを比較検討する
WordPress.orgを使ったホームページの開設にはレンタルサーバーが必要になるため、どのサーバーを利用するか比較検討してみましょう。その際、とくに注目したいのが以下のポイントです。
- 初期費用・月額料金のコスパの良さ
- データ容量の多さ
- 通信速度の速さ
- サポート体制の手厚さ
- SSL対応の有無
- セキュリティ対策の有無
コスト面・機能面・ホームページの用途を踏まえ、パフォーマンスが高いサーバーを選びましょう。
用途別!WordPressによるホームページの製作期間
WordPress.orgを使ったホームページの製作期間は用途により異なります。「個人サイト・ブログの場合」と「企業・コーポレートサイトの場合」の2パターンについて見ていきましょう。
製作期間(個人サイト・ブログの場合)
ホームページの製作期間はサイトの規模によって異なります。開設だけなら1日、基本のコンテンツのみであれば1週間程度で完成するでしょう。
製作期間(企業・コーポレートサイトの場合)
コンテンツを豊富に用意する必要があるオウンドメディアなどの場合、収益化ができるまでを製作期間とするならば最低でも1か月、長いと1年以上かかると考えた方が無難です。
WordPressを使用したホームページ制作の設定と作成手順
WordPress.orgを使ったホームページの作成に必要な設定と手順について、それぞれ詳しく解説します。
必要な設定
まずは以下の設定を行います。
- レンタルサーバーを契約する
- ドメインを取得する
- WordPressとレンタルサーバーを連携する
各設定のポイントについて見ていきましょう。
レンタルサーバーを契約する
ホームページを公開するためにはサーバーが必要になるため、まずはレンタルサーバーを契約しましょう。WordPressと簡単に連携できる機能が付いたものを選ぶと、後の手続きが容易です。
レンタルサーバーによっては無料お試し期間を設けている場合もあるため、初めてホームページ開設する方は活用してみてください。
ドメインを取得する
制作したホームページをインターネット上に掲載するためには、ドメインが必要です。URLの最後につく「.com」や「co.jp」などの文字列がドメインで、これがないとサイトの公開はできません。
ドメインの取得には「ドメイン登録サービス」もしくは「レンタルサーバーのサービス」を利用します。レンタルサーバーによっては無料で提供している場合もあるので、チェックしてみましょう。
WordPressとレンタルサーバーを連携する
レンタルサーバーとドメインの取得が済んだら、WordPressとレンタルサーバーを連携します。連携することで、ホームページとしてインターネット上に公開ができます。
連携方法はサーバーごとに異なるため、公式サイトで手順をチェックしてみましょう。0
制作手順
ホームページの制作手順は以下の通りです。
- ブログの基本情報を登録・確認する
- プラグインを管理する
- 固定ページを作る
- アクセス解析ツールを導入する
- テーマ(デザイン)を決める
- コンテンツを作成する
各手順のポイントについて見ていきましょう。
ブログの基本情報を登録・確認する
まずはブログのタイトルやコンテンツのカテゴリーなど、初期設定を行います。
コンテンツの内容に合わせてカテゴリーを設定しておくと、ホームページの見やすさと管理のしやすさが向上します。
これらの設定はWordPressのメニューバーにある「一般設定」や「投稿」などから簡単に登録できるので、最初にサクッと設定しておきましょう。
プラグインを管理する
プラグインとはWordPressの機能を拡張するためのツールです。画像を早く表示させたりサイトを上位表示させるためのチェックポイントを表示したりと、ホームページ公開後に役立つさまざまなプラグインが提供されています。
ただし、プラグインは入れすぎるとサイトが重くなる原因になるため、必要なものだけを入れるようにしましょう。
固定ページを作る
固定ページとは「プライバシーポリシー」や「お問い合わせページ」など、一般的な投稿記事とは違いカテゴリーやタグなどに属さないページのことです。
企業ホームページの場合は主に固定ページを使用するケースが多いです。
アクセス解析ツールを導入する
ホームページにどういった人々がアクセスしているのかを調べるため、アクセス解析ツールを導入しましょう。おすすめは「Googleアナリティクス」です。年齢・性別・地域などの細かい属性まで無料で解析できるので、ホームページ制作には必須のツールと言っても過言ではありません。
テーマ(デザイン)を決める
初期設定が終わったら、テーマ(デザイン)を選びましょう。テーマでホームページの雰囲気は一気に変わります。
テーマ(デザイン)のテンプレートはWordPressのカスタマイズメニューにある「テーマ」で提供している公式のものか、外部サイトから登録できる非公式のものがあります。
それぞれ料金や機能などに違いがあるため、デザイン性と併せてチェックしてみましょう。
コンテンツを作成する
WordPressの設定がすべて済んだら、コンテンツを作成していきましょう。良質なコンテンツが増えると、ホームページがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示されやすくなります。
上位表示されると多くの人の目に触れやすくなるため、自社の認知度アップや広告収入増に繋がります。
WordPressでホームページ作成をする際のポイント
WordPressでホームページ作成をする際のポイントは以下の2点です。
- 小まめな更新を心がける
- セキュリティ対策を徹底する
ホームページ制作後に放置してしまうと情報が古くなり、上位表示が難しくなります。小まめにコンテンツを更新し、常に新しい情報を提供することが大切です。
また、WordPress.org自体にはセキュリティ対策が施されていないため、レンタルサーバー等のセキュリティサービスを使って対策する必要があります。
セキュリティが脆いと自分だけではなくサイト訪問者にも危害が及ぶ可能性があるため、必ず対策しておきましょう。
ホームページ制作にWordPressを利用するメリット
ホームページ制作にWordPressを利用するメリットは以下の4点です。
- 豊富なテンプレートから選べる
- プラグインを使ってカスタマイズができる
- 直感的に記事制作や公開が可能
- 操作や機能に関する情報収集が容易
WordPressのテンプレートは公式・非公式含め膨大な種類があるため、イメージに近いものも見つけやすいでしょう。プラグインを上手く組み合わせることで、高品質なホームページ作りも可能です。
記事の投稿・編集・公開などの操作も直感的にできるので、ホームページ初心者の人でも扱いやすいのもメリットです。WordPressユーザーは多くハウツーを掲載しているサイトも多数存在するため、作業に行き詰まったとしても自力で対処しやすいツールです。
ホームページ制作にWordPressを利用するデメリット
ホームページ制作にWordPressを利用するデメリットは以下の3点です。
- 自分でセキュリティ対策をする必要がある
- 問題が起きた時のサポートがない
- SEO対策の知識が必要
セキュリティが甘いと個人情報の漏洩やサイト内容の改ざんなどのリスクがあるため、対策は必須です。WordPress.orgは誰でも自由に使えるオープンソースですが、サポート体制はないため自己責任で使用しましょう。
セキュリティ対策やトラブル時の対応に不安がある人は、WordPressではなくホームページ制作会社を利用するのも手です。
例えば「ホームページ制作会社つなぐホームページ」では24時間管理のセキュリティ性が高いサーバーを利用している他、定期的なアップデートや保守管理を行っています。このようにセキュリティ面やアフターフォローなどの範囲は制作会社によって異なるため、気になる方は調べてみてください。
WordPressはホームページ制作に便利!ただしセキュリティ面には要注意
WordPressはホームページ制作に使える便利なオープンソースツールです。ただしセキュリティの脆弱性があるというデメリットも存在するため、利用には細心の注意を払いましょう。
ホームページ制作未経験の方やセキュリティ対策に関する知識がない方は制作会社の利用も検討してみるなど、自分のスキルに併せた方法でホームページ制作に挑戦してみてください。